年末調整

正確な税金で過不足分を調整

一般的な会社員の場合には、企業側が税額を計算し給料からあらかじめ差し引かれます。

この差し引かれた税額が源泉徴収。

年末調整とは1年間に給与から源泉徴収した所得税を精算する業務のことをさします。

源泉徴収された所得税は暫定的なものであり、正確な税金がわかるのが年末のため、年間を通して支払われた給与や源泉所得税の過不足分を12月に調整するのです。

年末調整は原則的にその年の最後の給与などを支払う際に行ないます。

例えば、毎月の給与支給日が10日で年末の賞与支給日が15日だった場合には、12月の賞与支給時に年末調整も行われます。

ただし、もちろんこれはケースバイケースで、会社によっては年末調整だけを別に行なうところもありますし、1月の給与支給日に精算する企業もあります。

また、その年に海外に転勤になったり、亡くなった社員がいた場合には、その時点で年末調整を行なうことになっています。

このように年末調整は給与計算する人の負担も大きい業務です。

社員数が増えるとEXCELだけでは管理しきれなくなるという話もよく耳にします。

少人数の会社であっても、年末調整は給与計算ソフトなどを活用して業務の負担を軽減することをおすすめします。

年末調整の計算方法

国税庁で公開されている年末調整での「過不足分の清算」を例に説明します。

配偶者に所得がなく、配偶者控除の適用を受ける場合(一般の控除対象扶養親族1人)

  • 年間の給与と賞与の総額 5,870,000円
  • 給与から源泉徴収された所得税額 140,595円

①「給与所得控除後の金額の算出表」を用い、給与と賞与の総額5,870,000円から、給与所得控除後の金額4,154,400円を導きだします。

②この4,154,400円から社会保険料控除、生命保険料控除、地震保険料控除、配偶者控除、扶養控除、基礎控除を差し引くと2,067,000円という金額が算出されます。

③算出された2,067,000円から所得税を計算、復興特別所得税を含めた102.1%をかけると最終的に111,400円という金額になります。

④すでに納付している140,595円から、年末調整の計算で出た111,400円を差し引いた29,195円が過納付額として還付されます。

年末調整を楽にしてくれるおすすめソフトは?

  • 給与奉行(Bシステム)
    年末調整申告書の回収から源泉徴収票の提出までを効率化し、繁忙期の負担を軽減してくれるソフトです。年末調整の電子申告にも対応しています。
  • 弥生給与
    弥生給与には「年末調整ナビ」があり、年末調整手順をナビゲーションしてくれます。ふせん機能も付いており、ヌケ・モレを未然に防げます。
  • 給与ワークス
    給与年調・賞与年調・単独年調に対応しています。源泉徴収票もそのまま印刷可能です。
  • MFクラウド給与
    給与等総額の自動集計から、各種控除額の自動計算までしてくれます。従業員の情報も一元管理できるため、年末調整をスムーズに行えるでしょう。
  • 給与計算ソフトfreee
    年末調整に必要な書類の記入であれば、クラウド上だけで完結します。メニューガイドに沿って操作するだけなので、初めて利用する方も安心できます。
  • かんたん給与
  • Crew給与明細
  • 給料王
    「年末調整やることナビ」を搭載しています。還付金明細書の印刷も可能です。
  • 給料らくだプロ
    官庁指定の「源泉徴収簿兼賃金台帳」形式で出力できます。年末調整に必要な書類をすべて作成してくれるソフトです。
  • 給与マイスター
    年末調整に必要な情報を完全に網羅しています。記入方法も案内してくれる製品です。
  • CYBER CEED 給与
    専任のオペレーターが年末調整を処理してくれます。
  • 給与大臣
    年末調整にかんする質問と回答、年末調整セミナーなど、サポートがとてもしっかりしているのが特徴です。
  • PCA給与
  • GrowOne Cube 給与
  • フリーウェイ給与計算
    前職情報を入力すると、以前の勤め先の源泉徴収票まで自動で入力してくれます。
  • 給与計算ソフトDX
    不動産の使用料等の支払調書まで出せます。ただし、体験版では年末調整ができません(平成27年の年末調整計算まで)。
  • 給与大将
  • EXPLANNER/Ai
  • Cells給与
  • Sociaクラウド
  • 円簿給与
  • CCS給与計算
  • 給与指南
  • GLOVIA らくらくきらら給与

給与計算ソフトで年末調整を楽にしよう!

年末調整とは、本来徴収すべき年間の所得税を再計算する作業です。所得税の天引き(源泉徴収)は、毎月の給与が支給される際に行われます。
しかし1年間のうちに給与額や家族構成が変わる場合、毎月支払うべき所得税が異なってきます。人によっては、所得税の払い過ぎが生じるでしょう。きちんと計算し直す必要があるため、年末調整の計算は特に間違えてはいけない場面なのです。

正しい所得税を計算するためには、社会保険料や生命保険料、地震保険料、配偶者控除、基礎控除などを考慮しなければなりません。これらの情報を知るためにも、全従業員から源泉徴収票などの書類提出が必要です。

しかしながら、書類を集めて整理するだけで膨大な時間と労力がかかります。また本来支払うべき所得税の金額計算も複雑であり、人の手で計算するとおそらく間違いが生じるでしょう。きちんとした正しい計算を求めるためには、人力ではとてもむずかしい作業とされています。給与計算ソフトであれば、こういった年末調整の細かい算出を自動で行ってくれます。源泉徴収票や保険料控除申告書、扶養控除等申告書、住宅ローン控除申告書など、年末調整に欠かせない書類をまとめて作成・印刷可能です。

市区町村に提出するための給与支払報告書も、給与計算ソフトならば自動作成してくれます。法定調書合計表も給与計算ソフトで作り出せるため、税務署へスムーズに提出できるでしょう。

このように、最近の給与計算ソフトにはさまざまな機能が備わっています。これまで多大な時間と人件費をかけてきた企業でも、コストを2分の1に削減できるほどの効率的なツールです。クラウド型の給与計算ソフトであれば、書類を印刷しなくても全従業員のデータを一元管理できます。年末調整の時期に必要なデータがまとまっていれば、迅速な処理が行えるでしょう。

給与計算ソフトを導入すれば経理の仕事を楽にさせるだけではなく、従業員の負担までも軽減させてくれます。もし作業効率化を図りたいのであれば、この機会にぜひ導入してみてはいかがでしょうか?

給与計算ソフトおすすめ5選
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